公益社団法人 青森県柔道整復師会

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「平成27年度保険事務研修会」開催報告
日 時
平成27年12月6日(日) 午前10時30分〜午後4時
場 所
青森県総合社会教育センター 大研修室


 平成27年12月6日(日)午前10時30分から青森県総合社会教育センター・大研修室において、「平成27年度保険事務研修会」を開催致しました。
 当日は雪の天候で出席率が悪くなるのではと心配しましたが、正会員(142名)、準会員・勤務柔道整復師(6名)、さらに青森県内で開業されている他団体及び個人契約の柔道整復師(5名)の合計153名という大勢の方にご出席を頂いての開催となりました。
 午前の部は、当会保険部よりということで関裕二郎保険部長より「柔道整復師を取り巻く環境(諸問題)について」をスライドで映しながら資料解説をして頂きました。
 午後の部は、最初に青森県国民健康保険団体連合会より事務局次長の太田達観氏と審査課長の中田和久氏にお越し頂き、太田事務局次長より「柔道整復施術療養費の請求の注意点について」と題して療養費支給申請書の記載要項についてご講演頂きました。実際の審査において返戻の対象となった「同一部位を新たに負傷した場合の請求」、「転帰欄の記載不備の請求など請求事例を細かく挙げて解説をして頂きました。
 続いて、青森労働局労災補償課課長の岡村隆次氏にお越し頂き、「労災保険における腰痛症、症状固定の取扱い等について」と題して、「通勤災害」の制度説明や「腰痛の労災認定」・「症状固定の取扱い」などについてスライドを使用しながらわかりやすく解説して頂きました。
 続いて、損害保険料率算出機構青森自賠責損害調査事務所より所長の古舘修一氏と医療調査担当の高橋昭幸氏にお越し頂き、古舘所長より「自賠責保険(共済)損害調査の仕組み」と題して、交通事故負傷の患者様の具体的な対処方法をお話して頂きました。今までわからなかった保険会社側からみた自賠責保険への取り組み方というお話も大変興味深いものでした。
 最後に、全国健康保険協会青森支部より業務レセプトグループ・審査リーダーの工藤孝典氏にお越し頂き、「柔道整復療養費に係わる第三者行為について」と題してご講演頂きました。特に交通事故で健康保険を使う場合の例や損保業界との連携、申請書への記載の仕方などをお話して頂きました。
 思えば平成24年3月12日に厚生労働省から出された「柔道整復師の施術の療養費の適正化への取組について」という通知が発せられて以降、業界を取り囲む環境は大きく変化してきていると感じます。今回のような研修会を通して行政・保険者側とのコミュニュケーションを図り情報収集することがますます重要となってきていることを実感しております。
 最後に悪天候にも関わらずご参加された皆様、本当にお疲れ様でした。
 

報告者:保険副部長 三潟謙