平成28年11月19日(土)午後6時よりスポカルイン黒石で健生病院副院長、整形外科医、リハビリテーション科の森永伊昭先生を講師に迎え、あなたの腰、膝は大丈夫?「腰痛症、膝関節症の最新ガイドラインを基に」というテーマで公開講座を開催しました。
冒頭、黒石地区の種市清孝会長が、青森県はご存知の通り、平均寿命では日本最下位の短命県です。しかし、健康寿命を延ばして短命県を脱却し来るべき最期は、ピンピンコロリでいきましょう。と挨拶をして始まりました。
変形性膝関節症では、最も普通にみられる関節症で、関節軟骨の変形、摩耗が主な原因であること。ひどい人は20代から変化がみられるということでした。更に危険因子が加わると健康な人よりも何倍にも悪化すると。例えば膝に負担のかかる重労働とか、肥満、喫煙とかです。
腰痛症では、2012年の段階では男性は第1位、女性は第2位に多い疾患だそうです。職業別では、運輸、清掃、看護に携わる人が最も多かったということ。しかし、腰痛症で医師も気を付けているのが、血管、骨、神経の症状がみられる患者さんだということ。大動脈に異常はないだろうか、骨に腫瘍はないだろうか、神経の圧迫はないだろうか。ということに検査をするとのことでした。
治療法にも少し触れましたが、いろいろな徒手療法についてのところで、我々柔道整復師への配慮か、柔道整復師は国家資格の施術者なので安心して施術を受けて下さい。とまでは言いませんでしたが、そのようなニュアンスだったと思います。講座終了後、質疑応答に入り膝・腰に関しての質問が相次ぎ、予定の時間をオーバーして終了しました。変形性関節症、腰痛症に限らず、これまでの健康講座に一致した見解は、適度な運動、危険因子(肥満・喫煙等)の除去を行い、健康的な生活をおくるということになろうかと思います。
講師の都合で、午後6時と遅い時間からの公開講座の為か、やはり一般市民の参加が少ないのが現状です。市民がもっと興味を抱くテーマと時間を考えなければならないと思いました。毎年、我々のためにテーマを考え、講演していただいた森永先生には感謝申し上げます。頑張ろう!!短命県返上!!
報告者 西谷正仁